今年印象的だった曲
早いもので12月の半ばも過ぎて、1年間を振り返る時期がやってきました。
今年、印象的だった曲(有名どころも押さえつつマイナーな作品も)を個人的なメモの役割も兼ねてコメントもしつつ、だらだら紹介していこうと思います。
ページの最後に200曲近くあるSpotifyのプレイリスト載せておいたので時間ない人は先にそちらへどうぞ!
SOPHIE - Is It Cold In The Water?
今までの作品、MSMSMSMやVyzeeといったLatex-Popというサウンドから離れ、この曲は壮大で感情的な作品です。印象的な点は、ボーカルが各"Cold"の"o"を12秒間も伸ばして、メロディに沿って着地しているとことです。アルペジオに沿った"o"の伸ばしのために、寒さ(Cold)や痛み、孤独など感情的な部分が強く感じられます。
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SHYGIRL - CRUEL PRACTICE [EP]
Sega Bodegaプロデュースのこの作品!CouCou Choleにも見られるフィメールボーカルに過度なdoublerをかける感じがすごいSega Bodega感。SHYGIRLのいい意味で無感情なボーカルと全体的にホラー映画のようなサウンド使いのインストが最高にマッチしています。ジャケットも無表情ですね。
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Last Japan - LUNA [EP]
EPのタイトル通り、全7曲に月夜を感じられます。冬にインスパイアを受けた作品らしくて、冷えきった濃い霧が閑散とした東ロンドンの街を包み込む景色をサウンドから感じられます。切り裂きジャックが現れそうなロンドンの夜感が最高。特にSquadという曲が好きです。
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baq - Гэрээ Санасан
ハンガリーのGlobal Bassレーベル [Babylon Records] からのリリース。チベットの伝統的な歌唱法のホーミーやその他チベット楽器をサンプリングしまくっているこの作品。アフリカンジューク(stas - Nuki Nuki)で有名なstasもフューチャリングしていて、双方ハンガリー人らしいです。ハンガリーの音楽シーン、無国籍すぎてどこで音楽を聞いてるのか方向感覚失いますね。
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Tommy Cash - ¥€$
12月に入ってリリースされたばかりのこの問題作!Tommy CashはPC MUSICまわりのDanny L HarleやA.G.Cookと絡みが多くて前々からチェックしていたのですが、今作も多く絡んでいるようです。’BRAZIL’ではバイレMCのMC Bin Ladinがフューチャリングしていたり、’X-RAY’ではロシアンハードベースを取り込み、’VEGETARIAN’では1997年のThunderdomeのガバを感じさせるなど、複数の地域・時代からのリファレンスがあって飽きさせないアルバムでした!
(Tommy Cashってトレインスポッティングのベグビーにめちゃくちゃ似てる…)
Djrum - Portrait With Firewood [EP]
Dubstep、DnB、Techno、Jungle、Ambient、Classical。それらの全てがジャンルを超えて、最高の組み合わせで再配置されている作品。’Sex’はハードなBroken-Beat Technoな感じ、かつ、トライバリーなパーカッシヴですごいツボです。
Bryte - Too Good for Your Liking
ガーナで最もエキサイティングなボーカリストのひとり。95-150BPMでUK Funky, Afrobeats, Basslineをブレンドし、パーカッシブなクラブサウンドになっていて最高に踊れます。
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Martyn - Mind Rain from Void [Album]
アルバムが全体的に湿っています。ダブステップ通過後のUK臭さもあり、民族的な音楽の吸収も聞き取れることができます。
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jigga - lillllill
TZUSINGやPAN DAIJING等のエクスペリメンタル、オルタナなど気鋭の音楽を送り出すアラブ首長国連邦のカルトレーベルBEDOUINから日本人のリリース。Aphex Twinがフェスで jigga の曲をプレイしたのは驚愕でした!呪術的、宗教的なサウンドをサンプリングし、異様な世界観が完成しきっています!
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Guzz - 锦鲤 koi
北京のプロデューサー。Howie LeeやSulumiといったメンバーと共にDo Hits を立ち上げたひとり。
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Throwing Snow - Vulpine [EP]
急激に変動するビートが順々に積み重ねられ、170 BPMから85 BPMへとテンポが大幅に低下します。アコースティックドラムとサブベースの相性がとても良く、箱鳴りが凄そうな曲なので早くクラブで聞いてみたいです。
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New Optimism – Amazon To LeFrak [EP]
Cibo MattoやGorillazとの活動でも有名なMiho Hatori (羽鳥ミホ) の新たなソロ・プロジェクト。エレクトロニック、レフトフィールド・サウンド・エクスペリエンス、そしてカリビアン/ブラジル・ビートの歪みを伴う遊び心のある実験的なポップ作品。
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ここまで一応一括りです!
さて、ここからはちょっとマイナーどころに潜っていきましょう!
Text Chunk - We See Them As We Are [EP]
JukeとJungleで構成される4曲組のEP。Infinite Driftというベルリンのレーベルからのリリースで、このレーベルはビジュアルに凝っているらしく、どのジャケットも実験的ながらスタイリッシュでかっこいいです。
Callosum - Moonwake [EP]
最近、キテいるトランシーなシンセをうまく使い、ちょっとメランコリーなテイスト。
1曲目はダンスホール回帰の最近の流れに合わせてきた感じですね。2曲目は、Sino-Grime的要素を多く含んでいてかっこいい!
Aerotonin & Black Mags – Ashes Of Ariandel
GrimeよりのBreakbeat、Grimeによく使われるstabも取り込まれていてバンガーな140BPM。
Lyra Valenza – Scan, Deliver [EP]
様々なジャンルの要素を取り込んだBroken BeatとPost Raveなど4曲入りのEP。予測不能なビートの上に、HardcoreやTranceのサウンドが散りばめられていて全曲素晴らしい。
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Various Artist [Nostro Hood System] - Waystation Compilation: Sequence I
UKのレーベル[Nostro Hood System]からの全10曲のコンピレーションアルバム。未来的、SF的でありながらBaile FunkやDancehallなどのジャンルを吸収し、いわゆる"ネオ"感がすごい、そんなアルバムです。
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ZULI - Trigger Finger
エジプトのカイロを拠点にするプロデューサーZULI。音割れハリーポッター並みにディストーションされた低音で初めて聞いたときは笑っちゃいました。最高!
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SNØW - X-Amount
UK Funkyは今年、興隆したと言っても過言ではないんじゃないでしょうか。そんなUK Funkyの4曲入りのEP。
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ちょっとキリがないので..ここらへんで終わろうと思います
Spotifyで紹介した楽曲+αでのプレイリスト作ったので載せておきます!とりあえず200曲近くぶっ込みました。
実は普段の生活ではクラブサウンドはもうTOO MUCH状態なので、日本の音楽の方が聴いている時間が長いです。国産のまとめも時間があれば書こうと思います。とりあえず、今年は中村佳穂の"AINOU"は最高だったのでみんな聴いてほしいです。